今年はクロスステッチ刺繍に加えて、カルトナージュをはじめました!カルトナージュというのは、フランスの伝統工芸で厚紙を組み立てて布や紙を貼った箱を作る技術です。

まだ教本は買えていないのですが、動画等を見て見様見真似で少しやってみたところもっと本格的にやってみたくなったのでちゃんと本で勉強しようと思っています。そしてやっていて分かったことがあります。カルトナージュ自体は箱を作る技術なのですが、その技術そのものは別に箱として組み立てなくても使える…!と。

そんなわけで作ってみました。カルトナージュの技術を用いた手帳型スマホケースです!
オリジナルスマホケース

私のスマホはROG2というゲーミングスマホで、大きさも厚みも何もかも通常のスマホとは全く違う仕様になっているため市販のものを使うことができません。手帳型が使いたかったのですが、黒い合皮のものが1種類しかなく、選べもしなかったのでそれを買ったのですが…どうしても使い続ける愛着が持てなかったのです。

材料は土台に使っている2種類の厚みの厚紙と布。あってもなくてもいい触り心地のためだけに間に入っている不織布。あとはパーツとして使ったスナップボタンのみというお手軽なものとなっております。

実は先日の3連休で同じ布を使った1作目のスマホケースを作っており、今回はそのグレードアップバージョンとなっております!今回も課題を残す感じにはなってしまったのですが、確実にレベルは上がっているので自分としても楽しく作業ができています。

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左が初めて作ったものです。そもそも左右逆の作りになってます。コーティングが汚いのは筆がなかったことが原因です。不織布はバージョン2からの採用なので、1作目は厚紙と布のみ。非常にがちがちな手触りとなっております。バージョン2でスナップボタンを採用したのですが最初は購入したスマホカバーを解体して取り出したマグネットを流用しました。結果なんですが、スナップボタンの方が簡単に取り付けられるのに見た目は高級感が出るということで次からはスナップボタンでいいかなという感じです。

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仕方なく使っていたスマホケースから型紙を取らせてもらえたので存在自体はありがたいです!また、外側の合皮部分は廃棄しましたが、スマホ入れるプラケースは使えそうだったので予備を作る時にまた使わせてもらおうと思っています。

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このように組み合わせて貼り付けていき、布を貼るのが基本的な作り方になります。意外だったのが、布の柄のせいというのも若干ありますがコーティングするのとしないのとでは、かなり見た目の印象が変わることです。

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コーティング前はこんな感じ。ふわっとした布感があります。この感じも結構好きなんですが、汚れとかに弱そうなのが気になりますよね…土台が厚紙なので洗濯するわけにもいきません。

で、コーティングが終わって撥水加工が終わるとこうなります。
オリジナルスマホケース

ばりっとした硬さと艶が出て謎の皮感が…。初回は厚紙と布だけだったから硬度が増した時にガッチガチになってしまったので不織布挟んでみることにした次第です。左右逆という大きな間違いから、細かい部分の変更まで色々と盛り込んだバージョン2の中で、最も気に入っている加工は実はここだったりします。

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布の下に少し柄の違う層があるのが分かるでしょうか。この部分、厚みが欲しいんですが布を折り込むには厚みがあり過ぎて届かなくなってしまうのでどうしても二層にするしかありません。そうすると厚紙がむき出しになってしまうので、木目柄のマスキングテープで縁を加工したものを使ってみました。

この部分はどうしようもないのですが、全体の補強を行っている層など工夫すれば隠せた部分も今回は隠せていない状態なので、次に作る時にはその辺も更に改善していければと思っています。
まずは二歩目…これがカルトナージュです、とは言えないものを作っていますが、技術を磨いていければと思います!